放課後に地域の子どもたちは何してる ?

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『 子どもたちの放課後を救え! 』

こんにちは、只野貭幹(@motomiki_lab)です。
最近読んだ本をご紹介したいと思います。

《放課後を救え!》とは一体どういう事なのか。序章には統計をもとに、子どもたちを取り巻く様々な問題を提起しています。

例えば

《「サンマ」が消えた》、「時間」「空間」「仲間」の三つの「間」のこと。

《最も危険な時間帯》、「午後四時から六時」が刑法犯少年の非行時間として最も多い時間帯だ。

《所得格差は学力格差》、子どもの「学力」は、所得格差によって大きな差がつくことがすでに知られている。

《意欲を失う子どもたち》、学習意欲の低下は、貧困層だけの問題ではない。

《ゲームへの依存》、学習意欲の低下よりさらに懸念されるのは、子どもたちの心の問題だ。

《発達障害の子どもにも…》、今、軽度発達障害の子どもたちが増えているといわれているが、彼らにも放課後での豊かな社会経験が必要だ、と指摘する専門家の声がある、などです。

本書の要約を3つ挙げるとすると、《放課後に子どもは何してる?》、《アメリカの放課後改革とは》、《感動する学びある放課後を!》である。

3つの要約
  1. 放課後に子どもは何してる?
  2. アメリカの放課後改革とは
  3. 感動する学びある放課後を!

放課後に子どもは何してる?

現代の子どもたちは塾や習い事で忙しい。手帳を持ってスケジュール管理する子どももいるそうだ。私の小学生時代と比べると想像できない。放課後の予定はその日に決める。決まっていたのは週末の少年野球くらいだ。

また共働きが珍しくない現代では、《保育園落ちた日本死ね!!!》のブログが代表されるように、待機児童問題がなかなか解消されないでいる。だから「託児所代わりに塾を利用している」と言った指摘の声もある。

安心して子どもを預けられる場所が限られているから、塾や習い事に行かせるか、家でひとりお留守番になってしまう。子どもたちだけで「今日は〇〇をして遊ぼう!」、とはならないのである。

アメリカの放課後改革とは

アメリカでは放課後の問題が話題となり、先進的な取り組みが始まった。本書では3つの団体を紹介されている。

ボストンの「シティズン・スクールズ」、シカゴの「アフタースクール・マターズ」、ロサンゼルスの「LAズ・ベスト」だ。

アメリカでは保護者の監督責任という観点から、十二歳未満の子どもを子どもだけでおいておくことをほとんどの州が法律で禁止している。しかし現状は働く親が増える中、誰も子どもたちを見守れなくなった。

都会では非行に走る少年が急増し、郊外では孤独から精神的な問題を抱え、学習面で落ちこぼれる子どもたちが急増していた。

感動する学びある放課後を!

教室

日本では数字から視えるファクトがあるのに、政治家は解決に向けていささか消極的であること。私もダイコンこども食堂というボランティア活動を通じてこれを感じている。

だけど、とりあえず任意団体として始めてみようと立ち上がった活動が広まりつつあること。それが「放課後NPOアフタースクール」である。そして根幹である活動内容は《弟子入りプログラム》で、市民先生がこれまで経験してきた仕事や趣味の数々を「放課後プログラム」にして、子どもたちに伝授するというものである。

《子どものために何かをしたい》と思っている大人は地域に必ずいる。それをつなぐことができる架け橋となる活動で、地域の活性化へも貢献している。

子どもたちは何かひとつのことを集中して取り組むことで、親も気付かないうちに大きく成長している姿を見ることができる。そんな感動するエピソードが紹介されている。

私は電車通勤の時に読書をするのですが、目頭が熱くなりちょっと人目が気になり恥ずかしい思いをしました。

「特定非営利活動法人放課後NPOアフタースクール」という名称を初めて見た時、「何でNPOの表現がかぶっているのかな?」と疑問に思ったのですが、本書を読んで解決されました。

子どもが自ら学べる機会が少ない、だから地域の人たちが協力して作っていく活動に、私はとても感銘を受けました。また学校が地域に開かれつつあることも好ましいですね。子育てを家庭だけで担うのは難しいのが現状です。地域の人みんなで子育て世代を支え合うつながりが、いま求められています。

放課後NPOアフタースクール
放課後NPOアフタースクール
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